クロックダウンしてみる
昨日の日記のとおり移動中に音楽を聞いていることが多いですが、バッテリの持ちを良く出来ないかと考えて動作クロックを低く設定させてみました。とは言っても実務使用時に今よりも遅くなってしまってはどうしようもないので蓋を閉じて音楽をきいている場合限定です。実際のところ音楽を聴くだけなら416MHzなんて必要ないのですよね。
スペシャルカーネルはCCCRとVCOREで動作周波数とコア電圧を変更することができるので、ぴろさんのところで公開されているqclockchange-for-c3000_0.1_arm.ipkをインストールして変更してみます。今回は音楽再生に支障なく、かつ、区切りの良いということで半分の周波数である208MHzで実験してみました。clockchange-for-c3000でL値を8に設定します。この値ですと画面にノイズが出るのでLCD値を1にしてLCD周波数を52MHzから104MHzに変更しました。CCCRに設定する値は0x0A000208となります、なおコア電圧は標準(0x09=1.3V)のままとしました。
この設定と標準の設定で画面OFFさせた状態で音楽を再生させてみます、再生中にバッテリ残量をログに記録させるため以下のスクリプトも同時に起動させます。
#!/bin/sh while [ -e /proc/apm ] do cat /proc/apm >> /home/zaurus/Documents/battlog.txt date >> /home/zaurus/Documents/battlog.txt sleep 60 done
今回は測定時間短縮のためにバッテリを使い切る時間ではなく、残量が100%から85%になる時間を測定してみました。
SL-C3000 SpecialKernel(v17i) ノーマル(412MHz,CCCR=0x02000210,VCORE=0x09) BATT 100% >> 85% : 104min クロックダウン(208MHz,CCCR=0x0A000208,VCORE=0x09) BATT 100% >> 85% : 145min
この結果から単純計算を行うとクロックダウンによってバッテリの持ちが約1.4倍になっています。各部の周波数やコア電圧をもうすこし細かく調節すればもっと良い結果がでるかもしれませんね。
この設定値を、ぴろさんのところで公開されているBatteryPlusに登録すれば簡単にメニューから変更できるようになります。
qclockchange-for-c3000_0.1_arm.ipk - ぴろのページ(カーネルパッチforC3000)
http://www.piro.hopto.org/~piro/pukiwiki/pukiwiki.php?%5B%5B%A5%AB%A1%BC%A5%CD%A5%EB%A5%D1%A5%C3%A5%C1forC3000%5D%5D
batteryplus_1.1.6_arm.ipk - ぴろのページ(BatteryPlus)
http://www.piro.hopto.org/~piro/pukiwiki/pukiwiki.php?BatteryPlus