航路
- 作者: コニーウィリス,Connie Willis,大森望
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
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認知心理学者のジョアンナ・ランダーは臨死体験のメカニズムを研究するためにマーシージェネラル病院で体験者のサンプル調査をしている。神経内科医のリチャード・ライトから薬品による擬似臨死体験のプロジェクトに誘われ参加するものの、被験者の不足によりジョアンナ自身が被験者となる。そして擬似臨死体験で彼女が目撃したものは……。
いやー、これほど読んでいてストレスが溜まった作品は初めてです。この前読んだ「ドゥームズデイ・ブック」もそうだっだけど、登場人物のすれ違い劇やあと一歩で答えが得られるときに妨害が入るといった演習が冴え渡って?います。おまけに各部の終わり方も秀逸、これが一部一巻構成でリアルタイムで読んでいたらどうなったことやら。。。
第二部で臨死時の舞台が確定?と思われたところでは、おいおいトンデモ世界突入かよ、とどうなることかと思ったけどその衝撃の終わり方と第三部での収まるところに収まったという終わり方はキレイだと感じました。ただ第三部のジョアンナパートが蛇足に感じられた点と、読了時のカタルシスがそれほどでもなかった点は少し残念だったです。
この作品は結末よりも過程を堪能する作品なのかもしれない、ストレス溜まるけど(^^ゞ