w3m - テキストベースブラウザ
私家版携帯端末考さんのページでw3mに興味を持ったのでインストールしてみました。
私家版携帯端末考 - w3mで吊革ネットサーフィン編
http://www.geocities.jp/howtomobile/linuxzau/slc700_w3m.html
インストールするファイルyや方法については上記サイトに詳しく書かれているので、説明に従ってインストールします。qpe-embeddedkonsoleは日本語入力にIMkit-Anthyを使用しているのでワイド版パッケージをインストールしました。このコンソールは[Fn]+[Q]を押して出るメニューでカラーやフォントの選択が可能です。通常のターミナルでの操作時はバックが黒、文字は白を選択しているのですが、今回は逆でバックが白、文字が黒を選んだ方がが良いみたいですね。フォントは小さい程一覧性が良くなるので見難くならない程度に小さなものを選択します、今回はlcfont mediumを選択しました。
ネットに接続した状態で起動してみます。
$ w3m http://d.hatena.ne.jp/hake/
ちゃんと表示しますね。一旦[Shift]+[Q]で終了ます。w3mは、/home/zaurus/.w3m-m17n/というディレクトリに設定ファイル等を置きますがSL-C3000ではこの領域の容量が少ないので本体ディスク上に移動させてリンクを張ります。
$ mv .w3m-m17n ./Documents/ $ ln -s ./Documents/.w3m-m17n .w3m-m17n
使用してみた感想は思ったよりも良いです。テキストベースなので画像は表示しませんしCSS等にも対応していませんが、その他についてはしっかりとレイアウトを保って表示してくれていますね。幾つかのニュースサイトやはてなのページ、掲示板などをまわってみましたが閲覧に支障があるということはありませんでした。あ、あと検索エンジンの日本語検索も問題なしです。画面上でのカーソル移動によるリンク選択が自由に出来る分、テキストベースのページに限っては普段使用しているOperaよりも快適かもしれません(笑)
標準のままですとキーアサインが使いづらいので上記ページを参考にkeymapをOperaライクにちょっと修正
- a : 次のリンク文字列へ(NEXT_LINK)
- q : 前のリンク文字列へ(PREV_LINK)
- z : 前のURLへ(BACK)
あとは
- [Cancel]+[a] : ブックマーク追加
- [Cancel]+[b] : ブックマーク表示
- R : 再読み込み
- Q : 終了
- g : ページ先頭へ
- G : ページ最後へ
- [Fn]+[↑][↓] : ページスクロール
あたりを覚えれば、とりあえず操作に支障ないかな?
起動は通常はURLをつけて起動しますが、いちいちURLを入力するのが面倒なので
$ w3m .w3m-m17n/bookmark.html
として、これをエイリアスに登録して起動させた方が便利かもしれません。ブックマークファイルは普通のhtmlファイルなので別に編集して追加することも可能です。
あと
$ w3m .(ピリオド)
で起動するとディレクトリツリーが表示されるので内部のhtmlファイルを閲覧する場合はこちらが便利です。
通常のネットのブラウズには画像や機能の面でOperaやNetFrontに劣るかもしれませんが、テキストベースで明らかに動作が軽いので3月17日の日記で書いたように丸ごと取得してきてHDDに置いたhtmlのドキュメントや小説を読むような用途にはw3mを使用したほうが良いかもしれません。